1級舗装施工管理技術者試験の難易度は?【合格者が解説】

1級舗装にチャレンジしようと思うけど、難易度が気になる…

この記事では1級舗装施工管理技術者である私が、1級舗装施工管理技術者試験の難易度について解説しています。

1級舗装施工管理技術者って何?という人は、以下の記事で詳しく解説しています。

1級舗装施工管理技術者に初めてチャレンジする人も、不合格になってしまった人も、この記事を読めば試験勉強の対策に役立つはずです。

この記事の内容

この記事を書いている人

名前:イガラシ

  • 建設会社で働く30代
  • 1級土木施工管理技士
  • 1級舗装施工管理技術者
  • その他資格も保有

1級舗装施工管理技術者の合格率は約19%

年度受験者数合格者数
2018年度3,489706
2019年度3,509650
2021年度2,291461
(一社)日本道路建設業協会http://www.dohkenkyo.or.jp/pavement/index.htmより筆者作成

資格の認定元である(一社)日本道路建設業協会HPに資格試験の合格者の推移が記載されています。

その資料をもとに計算すると、過去3年間の平均合格率は約19%

これは以下で紹介している学科試験と応用試験の両方に合格した人の割合です。

業界的には「難しい」という声を聞くことが多い1級舗装施工管理技術者試験ですが、冷静に分析してみると毎年多くの合格者が出ており、難関試験では無いということがわかります

以下で一般試験と応用試験それぞれの難易度を見ていきましょう。

一般試験(学科)の難易度

一般試験は、1級舗装施工管理技術者試験の午前に実施されるテストです。

(一社)日本道路建設業協会のHPに掲載されてる会場別合格者を基に集計してみると、学科試験の受験者数3,500人に対して、学科試験の合格者数は500~700人(14%~20%)前後で推移しています。

この人数は1級舗装施工管技術者の合格者数とほぼイコールなので、学科試験を突破する事が如何に重要か分かりますね。

一般試験突破の重要性については、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

一般試験の難易度は普通

受験した経験を踏まえると、一般試験の難易度は他の施工管理技士試験の学科と同じくらいだと思います。

ただし、これは適切な過去問やテキストを入手して勉強した場合。

全く勉強せずに経験だけを頼りに試験を突破しようとすると、まず合格出来ないと思います。

応用試験(経験記述)の難易度

応用試験は、1級舗装施工管理技術者試験の午後に実施されるテストです。

試験難易度は容易

1級舗装施工管理技術者の応用試験の難易度は容易な部類だと思います。

理由は以下の2つ。

  • 経験記述内容を受験者が選択出来るので、万全の準備をして試験に臨む事が出来る
  • 一般試験の合格者で応用試験に不合格になる人はほとんどいない

1級舗装の応用試験については以下の記事で紹介しているので参考にしてください。

1級舗装施工管理技術者を取得するメリット

1級舗装施工管理技術者試験の難易度については理解できたと思います。

でも、取得するメリットは何だ?というのが気になるところ。

主なメリットは以下の3つです。

  1. 舗装工事での入札加点になる場合がある
  2. 技術者としての知識・技能を客観的に提示出来る
  3. 舗装診断士へのステップアップが目指せる

舗装工事での入札加点

受験動機の№1は、これではないでしょうか?

私の所属する会社の事業エリアでも、1級舗装施工管理技術者の有無が舗装工事の加点要素になっています。

保有していれば、数千万円の案件を受注出来るなら、取得しない手はないですよね。

技術者としてスキルを客観的に示せる

転職する際に技術者としての技量を客観的に示す手段になります。

社外の人なら自分の技量を理解してくれていますが、面接などで社外の人に自分の技量を伝えることは意外と難しいです。

1級舗装施工管理技術者を保有していれば転職先の人も『舗装工事は問題なく対応できるんだな』と理解出来ますよね。

DODAの転職エージェントは非常にしっかりしている人が多いので、自分の強みを活かせる企業を紹介してくれると思います。

リクナビNEXTは業界最大手ということもあり、求人件数の多さが魅力です。

私が所属している会社では、上記の2社を利用して転職してくる人が90%以上なので安心して利用出来るよ思います。

舗装診断士へのステップアップ

コンクリートのプロフェッショナルがコンクリート診断士であるように、舗装のスペシャリストは舗装診断士です。

舗装診断士の受験要件には1級舗装施工管理技術者の保有が条件になっているので、専門性を高めたいという場合はキャリアアップの道が開かれています。

また、舗装診断士は令和3年時点で全国に1,715名しかいない希少資格なので、他の技術者との差別化・自身のブランデイングにも役立つはずです。

国家資格との比較

国家資格である各種施工管理技士資格と1級舗装施工管理技術者を比較して見ました。

1級舗装1級土木1級管コンクリート技士
難易度合格率:約19% 合格率:約22% 合格率:約21% 合格率:約30%
令和3年度の学科(一般)試験×応用(経験記述)試験で試験全体の合格率を算出

統計的には国家資格である1級土木施工管理技士や1級管工事施工管理技士とほぼ同難易度ですが、実際はこのデータよりも少しむずかしいかもしれません。

以下でその理由を紹介します。

統計値には出てこない本当の難易度

数値的には1級土木や1級管工事と同程度ですが、実際はこれよりも難しいと言うのが私の感想です。

その理由は、参考書と過去問の入手が難しいから

1級土木や1級管工事は受験者数が多いためネットで検索すればオススメの参考書や体験談を豊富に得ることが出来ますが、1級舗装に関する有益な情報は非常に少ないというのが実情です。

合格者に聞いても、正直的外れで参考にならないというのが私の実体験。

そのため、1級土木や1級管工事よりも勉強するためのツールが整えにくいという点で、施工管理技士資格よりも少し合格難易度は高いと思います。

1級舗装に関するウソ・ホント

ここからは建設業界で働く私が感じた、1級舗装施工管理技術者取得に関する3つのウソ・ホントを紹介します。

  1. 1級舗装施工管理技術者は難しい
  2. 1級舗装施工管理技術者は国家資格になる
  3. 1級舗装を持っていると転職に有利

1級舗装施工管理技術者は難しい

ある意味ホントで、統計的にはウソです。

受験者数の減少に伴い、1級舗装施工管理技術者に関するテキストは長い間発売されていませんでした。

また、(一社)日本舗装建設業協会が試験解答を公開していないため、勉強するためのツールが整っていないという意味で1級舗装は難しい試験だと言えます。

ただ、数年前から建設技術教育研究会から1級舗装施工管理技術者の参考書が発売されるようになったので、学習環境は整いつつあります。

オークファンなどの横断検索サイトを使用して過去問題集も入手出来れば、合格率はグッと高くなるはずです。

統計的には合格率が20%近い試験なので、適切に勉強できれば合格出来る試験です。

1級舗装施工管理技術者は国家資格になる

この話題についてはウソと書きたいところですが真偽不明です…

私が業界に就職したときからこの話はあり、10年以上経過した現在でも国家資格にはなっていません

以下の記事で詳しく紹介しています。

1級舗装を持っていると転職に有利

これは地域特性が影響しますがホントです。

1級舗装施工管理技術者が舗装工事への加点要素になっている地域では絶大な影響を与えます

実際、私の所属する会社の事業エリアでは舗装工事の加点要素になっており、社内の推奨資格として資格手当も手厚く、中途採用の応募者には保有の有無を必ず確認しています。

1級舗装施工管理技術者の転職やキャリアパスについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてください。

独学でも十分に合格できる

私が受験したときはて問題集が発売されていなかったので資格学校に通いましたが、1級舗装施工管理技術者は独学でも合格出来る資格です。

必要になるのは、過去問題集と参考書です。

数年前までは市販の参考書がありませんでしたが、現在は1級舗装施工管理技術者試験の参考書が発売されています。

参考書と(一社)日本道路建設業協会が公開している過去問題を解くことで十分に合格ラインへの到達は可能だと思います。

1級舗装施工管理技術者試験に合格するための効果的な勉強方法

結論は、以下の2つ。

  • 過去問題と参考書を解く
  • 1級土木に合格したとき並みに勉強時間を確保する

理由は、専門分野の試験なので決められた内容しか出題されない(出来ない)から
頻出問題をしっかりと把握し、覚える事が合格への最短ルートです。

過去問題集と参考書を解く

数年前までは過去問題集、参考書ともに最新年度に対応したものは発売されていませんでしたが、現在は建設技術研究会から参考書が発売されています。

過去問題集については残念ながら発売されていないので、オークファンなどを利用して入手するしかありません。
資格学校のオリジナル過去問なら日建学院のものがオススメです。

一般試験と応用試験の詳しい勉強方法や注意点については以下の記事で解説しています。

勉強時間を確保する

問題集の入手と並んで重要なのが、勉強時間の確保です。

私の周りで一番多いのが、そもそもの勉強量が足りないというケース。
これは中堅~ベテランによく見られる傾向です。

私は後輩に1級・2級土木施工管理技士に合格したとき並に勉強すれば合格出来るとアドバイスしています。
暗記系テストなので、時間をかけてしっかり覚えれば確実に実力は身についていくはずです。

不合格になったら確認して欲しい3ポイントでは、私が見聞きした範囲でココが問題だったんじゃないかというポイントを紹介しています。

試験勉強を始める前に読んでおけば、対策できるかもしれません。

まとめ

記事の内容を整理します。

  • 合格率は14~20%なので難関資格ではない
  • 技術者としてのブランディングにも役立つ
  • 過去問題集か参考書があれば十分に独学で合格可能
  • 勉強時間は1級土木の受験時並に確保する必要がある

1級舗装施工管理技術者は国家資格じゃないから取得する意味が無いという人もいますが、私はそうは思いません。

自分の技量を客観的に示せるだけでなく、地域によっては本当に絶大な効果のある資格です。

また、1級舗装施工管理技術者の上位資格である舗装診断士は保有者も少ないため自身のブランディングにも役立つ資格だと思います。

ここまで読んで、1級舗装施工管理技術者の取得を目指そうと思ったら、今日から勉強することが大切です

合格するための最短ルートは、適切な教材の確保と勉強時間です。

「現場が忙しい」「家族が…」という言い訳が自分に出来ないくらい早くスタートダッシュを切ることがとても大切。ここまで読んだあなたなら、きっと合格できますよ!

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